マンドリンの歴史

中世からバロック期にかけてヨーロッパで用いられた古楽器群の総称「リュート属」別称「洋琵琶」日本や中国の琵琶とも祖先を同じくする。

17世紀当時の弦はガット(羊腸線)でした。

それも今のマンドリンとちがって単弦で4本か6本張ってありました。

それを鳥の羽の軸でつまびいていたのだそうです。

そのマンドリンは多くの人々に愛されて、18世紀の後半にはイタリアからヨーロッパ大陸へさらに海を渡って英国にまでひろまりました。

19世紀の半ばになってナポリのパスクワーン・ビッチャ(1806〜1882)というひとがガット(羊腸線)をスチール弦に替え、さらにその後マンドリンは多くの人々に愛されるようになりました。

日本にマンドリンが入って来たのは明治30年代のことです。

 

水星社 「新しいマンドリン教本」より抜粋